入歯は失った部分を補うために入れる部分入歯と、全ての歯の代わりに入れる総入歯があります。
基本的に部分入歯は現在残っている健康な歯を利用して入歯を固定させるため、あまりぐらつきがなくほぼいつでも安定した状態で装着できます。しかし総入歯は、支えようにも固定させるための歯が無いため、どうしてもずれてしまったりぐらついたりと、なかなか口の中で安定してくれません。
そのような時は入歯安定剤を用いて入歯を固定させます。
入歯安定剤は、いろいろな製薬会社がさまざまなタイプの入歯安定剤を発売しています。
例えば、アース製薬の新ポリグリップSや新ポリグリップEX。弱いメンソール系のにおいがしますが、薄く幅広に出てくるチューブで塗布しやすく手で広げる必要がありません。
新ポリブリップ無添加はSやEXのようなにおいもありません。小林製薬のタフグリップクリームはにおいも無く、各社が発売するクリームタイプの入歯安定剤の中でも一番ざらつきが少ないようです。
またペーストタイプでは小林製薬のタフグリップ透明・肌色ややわらかタフグリップなどがあります。ペーストタイプはクリームタイプの安定剤が約1日しか安定の効果が持続しないのに対し、2~3日使用持続します。旅行などには最適ですが、木工用ボンドのようなにおいが気になるという方もいらっしゃいます。
変わったところではシート状やテープ状の入歯安定剤も発売されているようです。
各メーカーともいろいろな入歯安定剤を発売していますが、やはり安定剤と言うこともあって、清掃性はあまりうなずけるものではないようです。クリームタイプの入歯安定剤は、入歯の方に付着したものは流水で歯ブラシや手を使って落とせるようですが、口の中に残った安定剤は非常に取りにくく、ぬるま湯で浸したガーゼなどで拭い取らなければならないようです。また、ペーストタイプは逆に、口の中には残りませんが、入歯に着いた方は取りにくく、指ではがし取らなければなりません。
入歯安定剤を選ぶ際は、入歯をしっかり安定させる持続時間や、使用後の清掃性を考えて選びましょう。