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食事をおいしくするために

入歯を入れると、やはり気になるのが日頃の食事ではないでしょうか。
部分入歯を入れた場合は、自分の歯とのかみ合わせや、噛む力。総入歯を入れた場合も、入歯同士のかみ合わせや噛む力に加えて、おいしく食事ができるのか?などが、よく歯科医師に相談される項目です。

確かに入歯を入れると、噛みやすい食べ物と噛みにくい食べ物があるようです。
どうしても入歯は、自分の自然な歯よりは噛み合せも、噛む力も到底及ばないものです。ですが、精度の良い入歯を作ることで硬いものでもよく噛んでおいしく食事ができるようになります。

トルティッシュプレートと呼ばれる総入歯があります。これは目には見えない小さく細かな穴がとてもたくさん開いています。それらの穴を通って、例えばお味噌汁やスープ、ビールなど液体状の食べ物の味が、自然な歯で食べた時と同じくらいの感覚で実感することができます。
トルティッシュプレートの価格は27万~30万位とちょっとお高めですが、おいしい食事を楽しむためにはとてもうれしい入歯ではないでしょうか。

生体用シリコンで造られた総入歯もあります。他の材質で作られた総入歯よりも義歯床に弾力があるので、しっかりと物をよく噛んで食事することができます。やわらかいもの・硬いもの、何でもよく噛んで食事ができるということは、おいしさを強く感じられるということです。

これだけ精度の良い入歯を作るのですから、しっかり歯科医と相談する必要があります。本来食事は楽しむものです。精度の高い入歯でおいしい食事を楽しみたいものです。

目立たない入歯

部分入歯でも総入歯でも、できれば目立たなく、装着していることを他の人に悟られたくないですよね。女性や人前で話をする機会が多い職業の人たちなどは、特にそう感じるのではないでしょうか。

現在では部分入歯でも総入歯でも、目立たなく、装着時の違和感が少ない種類のものが多く出てきています。一般に健康保険適用内で部分入歯や総入歯を作った場合、安い価格で製作はできますが、あくまで治療目的での部分入歯・総入歯の製作です。ですから、見た目はよくありません。

口を開けた時、部分入歯の金具が見えてしまったり、歯の強度を持たすために若干厚めに作られるため、噛み合わせがずれてきたりなど。部分入歯や総入歯は失ってしまった歯の代用品です。これから長く付き合っていかなければならないのであれば、目立たなく、自然な使い心地が一番求められるのではないでしょうか。

健康保険適用内で部分入歯・総入歯を製作した場合、いろいろな制約があり自分の好みの入歯を作ることはほとんどできません。逆に健康保険適用外、つまり自費診療では、入歯に使用する材料から見た目の良さを追求したものまで、さまざまな種類の入歯を製作することが可能です。近頃では多少高額な治療費となっても、自費診療で入歯を製作する人が増えてきています。

目立たなく、見た目の良い入歯として、他の歯に被せはめ込むようにして使用するコーヌス義歯、人工の歯を固定する義歯床を半透明のナイロン樹脂で作ったスマイルデンチャー、歯の根に磁石を埋め込んで固定するアタッチメント義歯、あごの骨にフィクスチャーと呼ばれるネジを打ち込んで固定するインプラント義歯など、種類はたくさんあります。

それぞれの入歯は、現在残っている歯や、歯茎・あごの骨の状態などで使用ができないものもあります。
また、使用される材料や、治療の方法によって、治療費もかなり幅が出てくるようです。

これらの保険適用外の入歯を考えている人は、専門医に相談し、きちんと検査を行ってから入歯を作ったほうが良いでしょう。また、治療期間や治療費も忘れずに確認しましょう。まずは歯科に行って、専門医に見てもらうことが大切です。

入歯の費用

部分入歯も総入歯も、一般的な歯科で健康保険を使って治療することができます。ですが健康保険適用で治療はあくまで治療であって、見た目や装着感などは考慮されていません。ですから健康保険適用内での治療には限界があります。
また、部分入歯や総入歯に使用される材料も制限されています。このような理由から近頃では多少治療費が高額になっても、健康保険適用外、つまり自費診療で治療する方が増えてきているようです。

例えば、ブリッジと呼ばれる治療方法の1つ。失ってしまった歯の両サイドの健康な歯を削って土台を作り、その土台同士を被せるように装着する部分入歯です。違和感が少なく、物を噛む力もそこそこ高いです。
このブリッジを健康保険適用で治療すると大体15,000円位~35,000円位、場合によっては数千円と、部位にもよりますが安価に治療できます。

しかし健康保険適用のブリッジでは、前から3番目までの歯にしか白い材料が使えず、それより奥の歯は全て金属の歯になってしまいます。また、保険適用では変色しない材料を使えない為、使用しているうちに段々と変色してきます。

一方、自由診療でブリッジの治療をした場合、約20万~100万近くなることもあるようです。自由診療は各々の歯科で治療費が設定できる為、とても価格差があります。ですがブリッジに変色しない材料を使用できたり、奥歯まで白い材料を使えるのでとても見た目がきれいです。また、健康保険適用で製作されたブリッジよりも良い材料を使えることで長持ちもするようです。

インプラントと言われる治療方法もあります。
歯茎にフィクスチャーと呼ばれるネジを打ち込んで、その上部に人工の歯を取りつける方法です。健康保険は適用されず、治療費は高額になります。ネジを打ち込む手術と上部の人工の歯で1本35万~45万位が相場のようですが、やはりそれぞれの歯科によって治療費は異なります。見た目がよく、ブリッジに様に健康な歯を削ることもありません。

また、違和感もほとんど無いようです。しかし、手術が必要なこと、メンテナンスをしっかりしないといけないこと、治療費が高いことなど、メリットも多いですがデメリットもいくつかあります。埋め込んだネジがしっかり固定するまで2ヶ月~6ヶ月かかるため、治療期間も長くなってしまうようです。

健康保険を適用して部分入歯・総入歯を作るのか、高額なのを承知で自費診療のブリッジやインプラントにするのか…どんなものが自分の歯にはぴったりなのか、価格やメンテナンスなども含め、相談・カウンセリングを受けるなどして選ぶことが大切なようです。

部分入歯について

部分入歯は、抜けてしまった歯や虫歯がひどくて抜歯してしまった歯を補う為に装着する人工の歯です。
部分入歯には数種類の形状があるようです。

まず、健康保険を適用して製作した場合の「引っ掛けタイプ」の部分入歯。この「引っ掛けタイプ」の入歯は入れたい部分の近くにある健康な歯に金属のばね『クラスプ』というもので文字通り引っ掛けて使用します。
クラスブと呼ぶ人もいるようですが、クラスプが正しい呼び方になります。

部分入歯は奥歯に使用されることが多いようですが、口を開けた時に見えてしまいがちです。
クラスプを使った部分入歯の見た目はとても悪く、しかも引っ掛けている方の歯が虫歯になりやすいという欠点があります。なにより違和感がとても強く不愉快な思いをすることもあるようです。
ただし、ほとんどの虫歯やそのほかの歯の病気の症状に対応することができて、しかも健康保険が適用されるのでとても安い価格で取り付けることができます。

自費で製作できる種類の部分入歯にコーヌス・テレスコープ義歯と呼ばれるものがあります。コーヌス・テレスコープ義歯とは、残っている歯に金属のかぶせ物をして、その上から部分入歯を装着するというものです。 「引っ掛けタイプ」の部分入歯にある『クラスプ』が無いのでとても見た目は良いです。しかも、引っ掛けタイプとは違って自分の歯に近い感覚、つまりほとんど違和感なく装着できるのも魅力です。
しかし、コーヌス・テレスコープ義歯は技術的に製作が難しく、取り扱っている歯科は少ないようです。その上費用も健康保険適用外ですから全額自費、当然製作治療費は高額になりますし、製作するにも相当時間が必要なようです。

その他にスマイルデンチャーと呼ばれる種類の部分入歯もあります。これは入歯をナイロン樹脂の歯茎に植えつけてあるタイプ。このナイロン樹脂でできている歯茎が半透明な為、目立ちにくく、笑っても入歯だとほとんど気付かれないから笑顔に自信が持てる…と言う理由でこの名前がついたとか。
普段の生活で他人からよく見える前歯から側面あたりの歯には有効なのではないでしょうか。
被せるナイロン樹脂製の歯茎も、薄く弾力があり装着感がとても良いと評判ですが、定期的に作り直さなければならないようです。このスマイルデンチャーも健康保険が適用されない為、自費治療扱いになり価格は高価なものになりがちです。更に残っている歯の状態によっては使用できない場合もあるようです。

部分入歯については、残っている自分の歯や歯茎の状態、治療費や価格をよく確認してから作ったほうが良いでしょう。

総入歯について

残っている自分の歯を活かして装着するのが部分入歯なのに対し、自分の歯が1本も無くなってしまった場合は、総入歯(総義歯)による治療になります。
総入歯では、支えとなるような自分の歯が無いので、歯茎と粘膜で入歯を安定させなければなりません。そのためとても高度な技術が必要となってきます。特に下側の入歯は上側の入歯以上に年齢と共に歯茎が痩せてくる傾向が強く、入歯を作るのが大変難しくなるようです。このような場合、入歯を入れる前にインプラントを2~4本、先に埋め込んで入歯の支えにするといった治療法もあります。

総入歯と言えば自分にぴったりの歯を全て新しく作るということ、つまり費用がとても気になってきます。
一般的な歯科において総入歯を製作するには健康保険が適用でき、比較的安価に製作できるようです。

保険を使った総入歯では、歯や歯を埋め込んでいる義歯床の材質はプラスチックでできているのでどうしても分厚くなりがちです。総入歯を安く作れるかわりに、しゃべりにくかったり違和感が強かったりといったデメリットがあります。それらを多少ガマンできるのであれば健康保険適用の総入歯は安価で修理がしやすいと言ったメリットがあります。しかし一度健康保険を適用して総入歯を製作すると、その後6ヵ月は健康保険で総入歯は製作できません。

健康保険適用外での総入歯もあります。先に述べたインプラントは残念ながら健康保険適用外です。ですが、現在考えられる総入歯の治療において、一番入歯を固定でき、がたつきが少なくしっかりと物を噛んで食べれる総入歯のようです。限りなく自分の歯に近い感覚で物が食べられるのはうれしいですよね。

ただし、健康保険が適用されないばかりか、インプラントを埋め込む為に手術をしなければなりません。またインプラントがしっかり固定されるまで時間がかかり治療期間が長くなってしまうこともあります。
健康保険適用外の総入歯には義歯床に金属を使用しているものや、シリコーンを使用したもの、磁石の吸引力を利用したアタッチメント義歯などもあります。

健康保険適用の総入歯と健康保険適用外の総入歯。双方のメリット・デメリットをよく比較し、自分にぴったりの総入歯を選びましょう。